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そう・・だった


そう・・だった。

黒い服が好きだった。
黒ばかり着て、カラスみたい。と、母は、よく嘆いていた。


パンツは似合わないと、決め込んで、ジーンズくらいは履いても
長いスカートばかり身につけていた。


大学の頃から香水が大好きで、あれやこれやと買っては試し、
季節ごとに新しい香りを探すのが何よりの楽しみだった。


化粧は好きじゃなかったけれど、手だけは大事にして
爪を伸ばしては、マニュキュアをするのが好きだった。


散歩が好きで、用もないのに、フト目についた
横道に入り込み、何時間も時間を忘れて
彷徨うのが好きだった。


でも・・モモが来て、
彼女の長い毛が付いて、見苦しいから、黒い服は着れなくなった。
スカートだと、彼女の好きな道が歩けないから、パンツやジーンズばかり履くようになった。
香水も化粧も、彼女が嫌いだから、できるだけつけないようにした。
爪を伸ばすと、彼女を抱き上げた時、引っかいたりするといけないので
できるだけ短く切るようにした。
モモが待っているから・・と最低限の用事だけすませて、何かに追われるように
急いで急いで、家に帰るのが、普通になっていた。

彼女との13年間は、、私の洋服ダンスの中も
引き出しの中をも、好みさえも、時間の使い方も、
自由の意味すら、すべてを変えてしまっていた。


私は、モモが来る前、どんな風に生きていたのか、
何が好きだったのかを全部忘れてしまっていて、

どこから、何から 初めればいいのかすらわからずに
戸惑っている。



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  •   17, 2017 02:04

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