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それでも・・(モモへ )

モモへ・・

おはよう。モモ。ちゃんと一人でナンナできましたか?
おかぁさんもおとうさんも、モモがいなくなっちゃって
どうしていいかわからなくて、毎日、なんだか、よく眠れないんだよ。

本当にね。モモが私たちの子になってくれる前の長い長い年月。
おかぁさん。毎日、何をして生きていたんだろう?

朝起きて、隣に寝ているモモを起こさないように、そっと
寝ぼけ気味のモモに小さなキスして、おかぁさんだけベッドを抜け出して
コーヒーを入れて、PCの電源を入れて、日本のニュースやイタリアのニュースを
ネットで見て、ちょうど、コーヒーを飲み終わる頃に、モモが起きる気配がして、
トンってベッドから飛び降りる音がすると、おかぁさんは、どこにいても急いで、
ドアの前あるにソファーにスタンバイしたんだよ。
モモが開けられるようにきっちりとは閉めないドアを、鼻ずらで押して
モモが、本当に嬉しい時だけするちょっと小首を傾げ、耳を少しだけおり曲げた
可愛い笑顔をのぞかせて、おはよう。おかぁさんって言ってくれるのが
おかぁさん。何よりも好きだったんだよ。その一瞬を
何よりも大事にしていたから、おかぁさん。日本に帰らなくても、週末の小旅行ができなくても、
少しも苦痛じゃなかったし、犠牲を払っているとも思った事
一度もなかったんだ。
おかぁさんね。モモが目を開けた時、最初に見るのが、おかぁさんで、モモちゃん。
おはよう。ちゃんとナンナできた?って小さなキスをしてあげたくて、
その為だったら、他の何を犠牲にしてもいいと本当に思っていたんだよ。

・・おかぁさんおはよう。って言ってくれた後で、モモは、またベッドに戻って、
おとうさん。オッキしてお父さん。オッキしてって、可愛い鼻で、
ベッドからはみだしているおとうさんの手をツンツンして、お父さんを起こしに行ってくれたよね。
おとうさんは、本当は、モモがベットから降りていた時から、もう起きていたんだって・・。
でもね。モモがツンツンするのが、可愛くて可愛くて仕方がないから、
いつまでも寝てる振りをしてたんだって・・

でも、あんまりお父さんの寝た振りが長いと、モモ、おかぁさ~ん、って私を呼びに来てくれたよね。
お父さんが起きませんですよ。と、ちょっと困った顔をして・・
こうなると、もうお父さんも寝た振りできないから、
モモちゃん。ありがとう。起こしてくれて・・って、
ギュッツて、抱きしめて・・暫くの間。お父さんにギュッって捕まって身動きできなくて、
我慢しながらも、されるがままのモモがまた可愛くて可愛くて・・
モモを抱きしめながら、お父さんとおかぁさんで、へへっ。・・って笑って、

それが、私たちの朝の始まり方だった。
そうしないと一日が始まらなかった。
モモにおはよう。って言って、彼女を抱きしめさえすれば、
私たちは、毎日、毎日、新しい日に立ち向かっていける気がしたし、
どんなに悲しい事も、苦しい事も乗り越えられる気がしてた。

私たちは、こうやって、モモがいたから、今日を信じて朝を迎える事が
できたんだった。

モモ・・
朝、お父さんと二人でモモのお墓の前に行くと、
お父さんは、お墓を掘り起こして、モモを抱きしめて、おはよう。って
言いたくて仕方がなくなるんだって・・。
おかぁさんは、おとうさんがそう言うたびに、笑って誤魔化すんだけど・・。
本当はおかぁさんもね。一人が大嫌いで、狭くて
暗い場所が、パニックになるほど怖かったモモを、
こんな狭くて暗い場所に、たった一人で置いておくのが、いたわしくて、かわいそうで、かわいそうで・・
両手で土を掘り起こしたい気持ちを押さえるのが
精一杯なんだ。

モモ・・
おかぁさんもおとうさんも、今日が何日で、今日が晴れでも雨でも
そんな事。どうでもよくなっちゃった。

変だよね。モモがいた時は、夜寝る前のおとうさんの
一番の心配ごとは、
明日晴れるか、曇りなのか?寒いのか暑いのか
それだけで、天気予報を確認しては、
モモちゃん。晴れだって。また明日。散歩できるね。明日は、雨だって残念だね。。
って一喜一憂してたよね。

ね。モモ・・・
お父さんと・・おかぁさんね。、これから先も、平気な顔して、
なんでもない振りをして、生きていかなくちゃならないのが、
こんなにしんどくて、重いとは思わなかったよ。

娘を亡くしたのに・・何でもない振りをして、
何でもない振りをしてね・・・


それでも、生きていかなくちゃならないんだよね。
ね・・モモ。


丁度、10年前の今ごろ、モモのために買った家に
三人で越してきたのに、モモがいなくなった途端、
なんだかね。自分達の家じゃないみたいで、
おとうさんもおかぁさんも、家が好きじゃなくなり
そうなの。覚えてる?モモ。越してきたばかりの頃、
夕方になると、おかぁさん。お家に帰ろうって、
玄関先に行っては、心細い顔をして
私を見上げたよね。


....どうしょう。。。モモ。

おかぁさんもおとうさんも夕暮れ時になると
モモのいる家に帰りたくなるの。

モモのいる場所が、私たちの家だったから
おとうさんもおかぁさんも帰る場所が
わからなくなっちゃった。
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  •   28, 2017 21:36

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